地元で就職した方がよかったのか、1年間東京に暮らしてみて
2019/06/28
地元を出て東京に就職してから1年間
気づけば地元を出て東京にやってきてから1年以上が経ちました。正確には1年と2ヶ月ほどです。
時間がたつのは早いもの、と言いたいところですが、この1年間は私にとってとても長く感じる密度の濃い時間でした。
時間が長く感じられる原因は、不安や悩み事があってそれが全然解決しないからなのです。もちろんそれだけが原因ではないですけども、少なくとも自分はこの1年間ひたすら悩み続けていました。
東京で就職したけど都会に興味はなかった
結果的に田舎を出て大都会東京で就職することになりましたが、元々は地元の関西で就職するつもりで考えていました。
周りには、さっさと田舎を出て都会で働きたいだとか、ここら辺には遊ぶところがなさすぎるとかで、都会に対する一種の憧れを抱いている奴らがいましたが、私には全くそういう考えがありませんでした。
住んでいるところは田んぼに囲まれているような田舎風景のところでしたが、主要道路沿いには飲食店も多く、割といろんな店がある街だったので不便に感じることもなく。そもそもあまり外に出たり、遊びに出かけたりしなかったのです。
そんな、あまりハツラツとしていない若者だったので、大学を卒業して就職する段階になってもできれば近場でいい会社に入れたらな〜と思っていました。
このブログではなんども書いているのですが、大学生の頃の私はホントになんにも考えていなかったので、地元でいい会社に入れればそれでよかったのです。
じゃあなぜ東京の会社に就職したのか
それじゃあなぜ、今東京にいるんだという話ですが理由は単純です。
東京の会社しか受からなかったからです笑
もちろん、関西圏の会社もいろいろ受けていたんですが、受からないんだから仕方ありません。せめて名古屋とか、静岡までで引っかかりたかったんですが、一気に東京まで来てしまいました。
これで受かったのが、何してるかもよくわからない中小企業だったらまだ就活を続けていたでしょうが、どういう風の吹き回しか割といい大企業に内定してしまったんですね。
マシュマロ並の脳みそでしか就職について考えていなかった自分は、もちろん喜びました。特にその頃は一つも内定が出ないことに疲れ果てていたときだったので、天から蜘蛛の糸が降りてきたような感じでした。
あの状況では、内定を蹴ってなんの滑り止めもないまま就活の闇の中を進んでいく選択肢はありませんでした。
「承諾すれば地元を離れて東京で暮らさなければならないがいいのか?」という問いはもちろんありましたが、その時はとにかく早く楽になりたいという気持ちの方が大きかったですね。
内定が決まってホッとしたら、後悔の念がおそってくる
とにかく就活という終わりの見えないトンネルから抜けられたことで、心底ホッとしました。
就活で周りが内定をとっていく中、自分だけが落とされ続けて一つも受からない状況を経験している方ならわかっていただけるかと思います。何をしていても落ち着かないような、あのつらい心境。
そんな状況からようやく解放され、これで卒業までの時間自由に過ごせると思っていました。
ですが悩みがなくなり余裕ができると、これはこれでいろいろと考え始めるものなんですね。本当に地元で就職しなくて良かったのか??という考えがつきまとい始めました。
というのも、もうすぐ地元をはなれて東京で就職するんだと思うと、急に「家族は自分がいなくて大丈夫かな」とか考えたりするもんなんですよね。
それまでは1年に一回、正月に帰るだけだったのに、卒業までの間はほとんど毎週末実家に帰っていました。大学は割とはなれたところで一人暮らしだったので、毎回車で2時間半かけて往復していました笑
自覚はなかったのですが、自分にとって家族は想像以上に大きな存在だったことを思い知ります。
ですが、時すでに遅し。とっくに内定は承諾してしまっていましたし、今さら他の会社を受ける時間もありません。
受かった会社としては申し分ありませんでしたが、安易に東京での就職を決めてしまったことを強く後悔する日もありました。
地元か都会か、どっちを選んでも悩むし後悔するよ
そんな後悔の念をどうやって払拭したか。
僕は地元で就職した場合、都会で就職した場合の両方を想像してみることにしました。
まずはじめに、地元で就職した場合
故郷に近いところで暮らせるので、気軽に帰省することができます。家族に万が一のことがあった場合にも、すぐに駆けつけることができます。
地元の友達とつるむのが好きな人は毎週いっしょに遊べるでしょうし、よく知った土地なので安心感もあります。
でも長期的に見たときに、5年、10年と慣れ親しんだ地元で働き続け、平穏な暮らしを送る。都会を知らないままオジさんになってしまった僕はきっとこういうでしょう。
「一度は都会で働いてみれば良かった。ずっとこんな狭い世界で死ぬまで生きていくなんて、なんてつまらないんだ...」
地元をはなれ、都会で就職した場合
見知らぬ土地で、周りも見知らぬ人ばかり、場合によっては一人も知り合いが近くにいないような状況で不安を感じるでしょう。
ですがそんな不安も半年もすればなんともなくなります。入学前の不安な気持ちとなんら変わりないものだったことに気づくでしょう。
そして都会の利便性、活気にあふれた街並み、あらゆる最新の情報が集まっている場所のその魅力に気づいていくことになります。
ですが常に何かに急かされるように働き、満員電車に揺られるのをなんとも思わなくなってしまったオジさんの僕は仕事から帰ってきて家でポツリとつぶやきます。
「そういえばなんで地元を離れてこんなところで暮らしてるんだったかな。母さんももう60歳か、家族とあと何年いっしょに過ごせるんだろうか...」
正解なんてものはないし、自分で選んだ道をすすめばいい
1年間東京で暮らしてきた私の主観も入ってますが、だいたい1年前もこんな風に考えていたと思います。
ようは「どっちを選んでも、何かしら後悔はするよな」という結論に至ったわけです。
実際自分がおっさんになったときにどう思うかなんて、そんなこと今から考えてもわかるはずはないし、どうせ無い物ねだりで後悔するんでしょう。
こういう類の悩みを抱えると、どうしても未来のことを考えて心配せずにはいられないものですが、考えたって仕方のないことなんです。
夢が叶うか叶わないかなんて考えててもしょうがないですよね。それと同じです。
だから、「どっちを選んでもどうせ後悔する。」と思っておけばいいんです。
その上で、じぶんが最後に選んだ方向にすすめばいい。そもそも正解か不正解か、1か0かの問題じゃないですからね。
選択を失敗したらもう取り返しがつかないなんて、人生はそんな単純なもんじゃないです。
ただ最後の最後、どっちか選ぶときには自分にウソはつかない方がいいです。
誰のいうことも聞かない方がいいし、自分の話しか聞かない方がいいです。
参考までに、都会で就職するつもりはなかったのに東京にきちゃった私の感想を言うと、東京に来たことは後悔してないです。むしろ、よかったなと思っています。
地元に就職してたら、「東京ってなんかよくわからんけど、とにかく大都会で殺伐としてて金と欲にまみれた危なげで浮ついた街だろ?」と未だに思っていたでしょうしね。
実際はそんな特殊な街じゃないですし、普通に親切な人もいるし面白い人も多いし、ほんとに自分が住んでた場所と根本的には変わらないんだな〜と感じてます。
最後は地元に帰るつもりですが、人によっては「もう地元になんて戻りたくない!」ってなる人もいるんじゃないかなぁと思います。
ようは人それぞれ、地元で就職か都会で就職か、どちらを選んでもいいし、どちらもいいところはあると言う話ですね。
それを知った上で、客観的にアドバイスが欲しいなという人は就活専門のエージェントに相談してみるのもありです。
キャリアチケットはフリーランスで有名なレバレジーズ株式会社が運営する、就活専門エージェントサービスです。無料なので活用させてもらいましょう。
私も就活時代はエージェントにお世話になっていました。一人で考えていると分からないことでも、色々と相談に乗ってもらえますよ。
※2019追記
東京に住み始めて気づけば4年目。
現在は未経験からエンジニアに転職し、フルリモートで働けるようになりました。
この経験をアピールして、フルリモートOKの会社に就職し、住む場所を完全に自分で選べる生き方を目指しています。
そうすれば地元か東京か、迷うこともなくなります。
プログラミングを学んで自由な人生を手に入れる方法も発信し始めたので、エンジニアという働き方に興味のある方は覗いてみてくださいね。