入社半年の新入社員でも本当につらいなら辞めてもいい
どうしようもなく辛いなら、それは本物の気持ち
希望と不安を抱いて入社した4月から、気づけば夏休みも終わり涼しくなってきた9月。
新入社員のみなさん、いかがお過ごしでしょうか。
私は入社直後からどうやったら会社をやめられるだろうかとか、そんなことばかりを考えていた不届きものですが、なんだかんだまだ会社員をぎりぎり続けています。
体感的には入社からもう結構経ったように感じていたのですが、まだ半年もたってなかったんですね。1年ってこんなに長かったっけ??
とにかく、入社してからいろんなことがあり、いろんなことで悩んできました。これほどまでに自分の人生について悩んだことがあっただろうか。
新入社員という立場は、なかなかにつらいものですよね。身を持って感じています。
特に先週の1週間は気が滅入って大変でした。あと1週間続いていたらわりと本当にうつになってたかもしれません。
新入社員はわりとハードモード
さいきんの若いのはとか、これだからゆとりはとか、いろいろ言われますけども、そもそも新入社員という立場はハードモードだと感じます。
どれだけ優秀だとしても、会社という組織の中では間違いなく一番下の立場になりますし、いろいろな意味で的になります。
まず、新入社員はとても細かいところまで見られることになります。どれだけ先輩が黙々と仕事に取り組んでいて自分のことなど1ミリも気にしていないように見えても、実はとても見られています。
見られているということは、評価されているということです。新入社員はつねにいろいろな目で評価される立場にあるのです。
叱られるわけでもないのに、オフィスにいるだけでなんだか疲れてしまうのはきっとこのせいです。社内の密かな目線を無意識下で感じてしまうのだと思います。
細かいところに目を付けられる
もちろんいいところもこっそり評価してくれているかもしれませんが、人間、悪いところに目が行きがちなものです。
それも、他の社員がやっていても特に何も言われないような細かいことでも、新入社員は目を付けられてしまいます。
たとえばイスの座り方ひとつとっても、ゆったり背もたれにもたれてすわっていたら、「なんだかだらしない奴だなあ」と思われている可能性があります。「そんな細かいこと」と思われるかもしれませんが、そんな細かいことも見られているんです。
でもこれがベテラン社員なら、ただリラックスして座っているとしか思われませんし、そもそもだれも気にしていませんよね。
新入社員だからこそそんな細かいところまで気になってしまうのです。
そしてやっかいなのは、そういうところは注意はされないが、いつのまにか「あいつはなんだか気に食わない」と思われていることがあるということです。
実際、とくに何をやらかしたわけでもないのに、私にきつめに当たってくる方がいます。きっと私の一挙一動のどこかで気に食わないところがあったのでしょう(笑)
こういう人間関係の摩擦って、直接しかられるよりも疲れますよね。
とにかく反論はできず、「はい、すいません」と言うしかない
新入社員はしかられているときはとにかく
「はい、すいません」
というしかありません。
叱られている理由がどれだけ理不尽であっても、反論は許されないという暗黙のルールがあります。
たとえ先輩からの指示通りにやって怒られて、「誰々さんの言うとおりにやりました(私はわるくありません)。」といっても
- 「言われたことしかできないの?」
- 「自分で考えて行動しなさい。」
といわれて、「はい、すいません」と言わされるのがオチです。
私の例でいうと、「分かった?」という質問に対して、「はい」と答えたら怒られるというものがあります。
その方いわく、
「分かった?」と聞いているのだから、「はい」という返事はおかしい。「分かりました」だろうが。
とのことです。どうでも(ry
まあとにかく、理不尽だったりいろいろ矛盾している叱られ方をしたりしても、じっと耐え忍ばなければいけないハードさがあります。
精神的な疲労がすこしづつ溜まり、しんどくなる
なんでも右から左に聞き流すスキルを身に着けている方にとっては、なんともないのかもしれません。
私はどうしても言われた内容をスッパリ忘れきれない人間なので、いろいろ頭の中ではんすうしていたら、しんどくなってしまいました。それが先週の事です。
もともと他人の意見には影響されにくい方なのですが、新しい環境で精神的な抵抗力が落ちていたところにいろいろきついことを言われ、少しやられてしまったんですね。
その時はほんとうにつらかったです。朝起きたときの寝覚めが最悪で、まず会社に行きたくない度がハンパじゃありません。
それでも行かないわけにはいかないので、なんとか気力だけで会社に向かうのですが、仕事の事を考えると悪いことが起きそうな予感しかしませんでした。
原因不明の涙がとつぜん出てくる
しまいには、とつぜん涙が出てくるという、センチな乙女のような症状が出はじめました。
ふつう、涙が出るというのはよっぽどなにか理由があってのことだと思うのですが、原因がはっきり分からないんですよね。
自分に対する不甲斐なさなのか、理不尽に耐える悔しさなのか、ただの悲しみなのか、苦しみなのか。
どの感情でそうなっているのかわからないのです。実際は、いろんな感情が混ざり合って、行き場のないどうしようもない気持ちがあふれていたんだと思います。
なんだかはずかしいですが、それが実際に自分に起こったことでした。
いつでも辞めりゃいいと思えた
さすがにこりゃ落ち込み過ぎだな自分という自覚があったので、解決策を考えました。
その結果たどり着いた考え方が、
「まあ、ほんとにヤバそうだったら、いつでも辞めればいいか」
でした。そうです、逃げの思考です(笑)
いかにもゆとり世代らしい考え方ですが、本気でこう思えたことでなにかがふっきれました。
それまではフレッシュな新入社員らしく、ハキハキと、笑顔で、丁寧にを心掛けて先輩方と接していたのですが、もうそれもやめました。
「新入社員は辛いなあ。そういやなんで自分はこいつらにこんなにヘコヘコしなきゃなんねえんだ?」というダークサイドチックな思考になり、本来の適当な自分のままでいいかと思えたことでずいぶんと楽になりました。
「ちゃんとしなきゃ」とかんがえて頑張り過ぎてる人は、ありのままの自分になった方がいいですよ。
結局、作られた真面目さとか、礼儀正しさって不自然に映るんですよね。それを他人は確実に感じ取っている。
真面目ちゃんを演じる自分も辛いし、周りも違和感を感じて近づきづらい、お互いにとってなにもいいことはないんです。
ぜひ自分のいいところも悪いところも勇気をもって表に出しましょう。
本当につらくて仕方がない場合
- 本当につらくて、どうしたらいいか分からない。
- あきらかに体調が悪くなってきた。
- 気分がどうしようもなく落ち込む。
そんな人は、たとえ入社間もなくとも、辞めてしまっていいのではないか?と思います。
無責任なことを言うようですが、でも頑張り続けてほんとうにうつになってしまったら、それこそ取り返しつかないと思うんです。
精神的な病は、擦り傷や切り傷と違って、完全に回復するのは難しいからです。
まあ実際には辞めないとしても、「最悪やめればいいんだ」と思えるかどうかでかなり変わってきます。
もちろん、私は本気で「いつでも辞めれる」と思っています。
辞めたらやめたでなんとかなるだろうし、なんとかすればいいと思っていますので。
とにかく、会社のために自分を犠牲にするのはやめましょう。会社なんかよりも自分自身が大切なのは言うまでもありませんからね。