自由に生きるためのノマドライフという考え方
好きな場所で自由に働くノマドライフ
どうも。れすポです。
この3連休は母親が東京に遊びに来ていたので、いろいろ案内して回っていました。
大学3年までは、母親と遊びに出かけるなんてありえないと思っていましたが、この年になると逆にそういった恥ずかしさというものがなくなってきたように思います。
「これも親孝行のひとつになってるのかな」なんて思いながら私自身も楽しんでいました。
電車での移動中に、「自分はもっと自由に生きたいと思っている」という話をしたのですが、思いのほか諭されることもなく、母は聞いていました。ある程度若者に対する理解がある親でよかったと思います。
自由な生き方の最終形であるノマドライフ
ですが、母はパソコンの起動方法さえも分からなかったようなIT音痴なので、アフィリエイトというビジネスがあることを説明しても理解していませんでした。
まあ、普通の人でもアフィリエイトと聞くと怪しいビジネスか詐欺というイメージしか湧かないと思います。私自身そうでした。アフィリエイトのようなネットビジネスで月に数十万稼いでいる人がいることは、今でも少し疑っているくらいです。
ですが、世の中にはさらにすごい生き方を実現している人たちがいるようです。
場所にも時間にも縛られない、ノマドライフという生き方です。本田直之さんの、「ノマドライフ」を読んで知りました。
最近は「オフィスを持たずにいろいろなところで仕事をする人」といった意味のノマドワーカーという言葉がはやっています。しかし本田さんの言うノマドライフは、そういった仕事術の話ではないようです。
「ノマドライフ」では、仕事のみならず生活全般において、時間や場所に縛られることはいっさいありません。「オフィスを離れ、カフェでノートパソコン1台で仕事をする」といった単純な話ではないのです。
本田直之著、「ノマドライフ」より
ノマドライフとは、lifeという言葉が入っているように、仕事だけでなく生活や住む場所、趣味なども含めたライフスタイル全般の考え方だということです。
そしてこの本の著者である本田さん自身、1年の6割はハワイ、4割は日本、2割はそのほかの国で暮らし、会社の経営、執筆活動、大学での講演など複数の仕事を持ち、サーフィンやトライアスロンといった趣味も謳歌しているという、ノマドライフの実践者です。
本田さんはノマドライフについて、こう定義しています。
仕事と遊びの垣根のない、世界中どこでも収入を得られるノマドビジネスを構築し、2カ所以上を移動しながら、快適な場所で生活と仕事をすることで、クリエイティビティや効率性、指向の柔軟性が向上し、それがいいスパイラルになるライフスタイル。
本田直之著、「ノマドライフ」より
会社などの組織に依存せずに自力で稼ぐ力をつけ、自分が心地よいと感じる場所で生活する。そうすることで、仕事だけでなくライフスタイルそのものを良い方向に向けていく。
今の私には、まだ理想郷の話にしか思えませんが、実際にこういう生き方を実現している人がいることを知りました。自由な生き方の最終形は、このノマドライフなのかなと思っています。
ノマドライフは誰にでもできるが、すぐにはできない
ノマドライフは、ごく一部の人にしか実現できない生き方のように思えますが、本田さんは「誰にでもできる時代がやってきている」と書いています。
ノマドに必要なツールやテクノロジーが発展した今、できるかできないかは、その人が選択するかしないかにかかっているということです。
しかし、それと同時に「すぐにできるものではない」とも書いています。会社員として働いてきた人が、いきなり会社を辞めて自力で食べていけるわけがありませんもんね。
時間をかけて、少しずつ準備をし、ノマドライフに移行していく必要があるということです。本田さん自身、こう言っています。
わたしも、いきなり今のスタイルを確立できたわけではありません。少しずつ準備をし、およそ15年かかっていますから、勢いだけでは怪我をするということを、覚えておいていただきたいと思います。
本田直之著、「ノマドライフ」より
ノマドライフを実現するまでのプロセスについては、本書で詳しく書かれていますので、気になる方は読んでみてください。大切なのは、段階を追って準備していく事、長期的視点を持つこととのことです。
長期的視点を持つというのは、アフィリエイトでもとても重要なことですね。目先の利益を求めるだけでは、絶対に続かないビジネスですから。
心のありかたとしてのノマドライフ
この本で私が最も共感できたのは、「ノマドライフは1つの心のありかた」であるというところです。
心の持ち方、生きていく上での考え方と言えるかもしれません。
単に好きな場所で好きな仕事をするという、仕事術のようなものではなく、もっと大きな視点で人生をとらえている。それがノマドライフなのだと思います。
ノマドライフは、新しい生き方のひとつの提案、そして新しい心のありようのひとつの提案です。
本田直之著、「ノマドライフ」より
私は、今流行りのノマドワーカーという概念には、なんだか違和感を感じていました。ただ今の現実から逃れたい人が「ノマドは自由な生き方!」と憧れ、会社を辞めてノマドを目指すというのは現実味がありません。
しかし、考え方を変えることで自分の思いが実現していくことはあるとおもいます。
仕事のテクニックではなく、人生のとらえ方。そんな視点でノマドについて書かれている本書は、自分にはしっくりきました。
「ノマドってなんか胡散臭い」と感じている人は、これを読んでみると少し考えが変わるかもしれません。まさに私のことなんですけどね(笑)