就職してから、一番大切なのは家族だと気付いた
学生時代は考えたこともなかった、本当に大切なもの
どうも。れすポです。
ものすごく暑くなってきましたね。帰りの満員電車がつらいです。汗くさ
話はがらっと変わりますが、今日は、就職するまで考えたことのなかった自分にとって本当に大切なものについて、思うところを書いていきたいと思います。
就職直前になって、ふと気づく
私は、就職を機に、生まれ育った関西から東京に引っ越してきました。
就活をしているときは正直、関西圏で働きたいという思いが強かったです。ですが、狙っていた関西の企業は全滅してしまい、たまたまインターンに参加していた東京の会社に初めての内定が出たのです。
その頃は、長引く就職活動に疲れ切っていましたし、はやく内定を手に入れて楽になりたいと思っていました。それに、内定がでた会社はそこそこの大企業で、自分が入れるとは思っていないようなところでした。
そんなこともあり、当初の関西圏就職を諦め、関東で働くほうを選びました。
いままでも何度か書いているのですが、私はその会社の仕事に興味があって入ったわけではありません。どちらかというと、「思ってもみなかった大きな会社に入れる」という安直な考え、そして「就活から早く解放されたい」という願望が大きかったと思います。
しかし、東京に就職してしまえば、そう簡単に関西に帰ってくることもできないという不安がありました。私はこの不安を、「いつまでも地元にいる人生もつまらないだろう」「きっと地元で就職したら、東京に行けばよかったと後悔する」という考えで自分に納得させていました。
そう思う事で、故郷を離れることを前向きにとらえられていたのです。実際、東京にいくのは楽しみでもありました。ですが、就職する直前、年が明けてから、ふとあることを考えるようになったのです。
自分がいなくなったら、家族は大丈夫だろうか?
それは、自分が東京に行ってしまった後に残される、家族の事でした。
私はすこし特殊な家庭環境であり、いわゆる一般的な家族の形とは違います。簡単に言うと、母子家庭で育ちました。
父は小さいころから会っていたので、存在はよく知っています。しかし、私が高校3年生の時に他界してしまいました。なので、私の家族は母と、あとは5歳としの離れた姉だけです。
姉は実家に残っているのですが、数年前からのこころの病があり、こちらが頼りにできる状態ではありません。そうなると、実質母一人で姉の面倒も見ながら暮らしていかなくてはならない状況です。
こんなことは、東京の会社を受ける時点で分かり切っていることでした。それなのに、自分は考えようとしなかったのです。なんとかなるだろう。そう思って目を背けていました。
ですが、内定式に出席し、いよいよその会社で働くんだという実感がわいてくると、とたんに家族のことが心配になりだしました。
なぜ自分は、そこまで家族の事を心配してしまうんだろう
「今までそんなこと、考えたこともなかったのに。なぜ自分はそれほど家族の事が心配なのだろう。」
そこでやっと、私は気づきました。自分にとって本当に大切なのは、今まで自分を育ててくれ、支えてくれた家族の存在だったのだと。
頭ではなく、心で理解しました。道徳の授業で教えられていたような家族の大切さ。学生の時は正直、まったく分かっていなかったんだと思います。
当たり前のように下宿先から帰ってくると料理を作ってくれる母、下宿していても風邪をひいたら心配して電話をよこしてくれたり。うっとうしい気遣いをしょっちゅうしてくれる。どうでもいい話を聞かせてくる、そんな存在がどれほどありがたいものだったのか。
社会に出ることで、家族と離れて自立する。その時になって、自然と家族という存在の大切さ、そして感謝してもしきれない気持ちが湧いてきました。母親や兄妹との何気ない記憶を思い返すだけで、涙がでてきました。
自分の人生で捨てられないものはお金でも他人からの評価でもどんな高価なものでもない、ただひとつ、家族だけなのだと気付きました。
そして、家族を捨てて他のものを優先してしまったら、自分はこの先の人生、一生後悔していきていくことになると思ったのです。
いつか、家族のそばに戻ろう
愚かな自分は、就職することが決まってようやく、そのことに気付いたのでした。残された家族がどうなるかには、ずっと目を背けていたんです。
現実的に考えて、家族に何かあった場合、頼れるのは長男の私だけです。でも私は東京。すぐにかけつけることは難しい。しかも、繁忙期はほぼ毎日終電のような会社です。
浅はかな自分を恨みました。何も考えてこなかった大学生の自分をひっぱたいてやりたいです。
ですが後悔していても始まりません。大切なのは、これからどうするかです。
私は、いつかきっと関西に帰ろうと思っています。それも、できるだけはやく。
リアルに母の年齢を計算してみると、もう50代も中盤。あと5年もすれば60歳です。そう考えると驚愕しました。親は気づかぬうちに、どんどん歳をとっていることを思い知らされました。
何も恩返しができないままお別れしてしまった父。そんな風には、もう絶対にしたくありませんでした。
ですから私は今日から自分に誓います。絶対に自力で稼ぐ力をつけて、自由になって故郷に帰るぞと。
もたもたしていると、時間は恐ろしい速さで進んでいきますからね。